[初心者向け] 初めてのEC2ログイン:Windows編
こんにちは、菊池です。
初めてAWSを使う方向けにEC2の接続方法の紹介記事です。
今回はLinux編に続き、Windowsインスタンスへの接続方法を紹介します。
必要なもの
ログインに必要なもの・情報は以下の3つです。
- EC2のパブリックIP または パブリックDNS名
- EC2のKey-Pair(秘密鍵ファイル)
- リモートデスクトップクライアント
EC2のパブリックIP/パブリックDNS名
こちらはマネジメントコンソールのEC2の画面から確認ができます。
EC2のKey-Pair(秘密鍵ファイル)
EC2にログインするための秘密鍵で、<Key-Pair名>.pemの名前がついたファイルです。EC2をマネジメントコンソールで作成した場合は、以下のような画面でダウンロードするか、事前に作成し、ダウンロードしているはずです。<Key-Pair名>.pemのファイルを紛失した場合には、EC2へのログインはできません。再度、Key-PairとEC2を作成し直す必要があります。
リモートデスクトップクライアント
実際に手元で作業するアプリケーションです。以下のようなアプリケーションをインストールしておきます。
- Windows PC からの場合:リモートデスクトップ(標準)
- Mac からの場合:Microsoft Remote Desktop
ログインしてみる
ログインパスワードの取得
Windowsの場合、直接Key-Pairを使ってログインするのではなく、Key-Pairを使ってマネジメントコンソール上でパスワードを取得します。
マネジメントコンソールで対象のインスタンスを選択し、"アクション" -> "Windowsパスワードの取得"をクリックします。
出でくる画面で、キーペアフィルを選択するか、キーペアの内容(テキスト)を貼り付けて"パスワードの復号"を選択します。
問題なければパブリックDNS/ユーザ名(Administrator)/パスワードが表示されますので、情報をメモしておきます。
Windows PCからの接続
Windowsからの場合、OS標準で導入されているリモートデスクトップ接続を使用します。
起動すると、以下のような画面が出てきますので、"オプションの表示"を選択します。
"コンピューター"にパブリックIPまたはパブリックDNSを、"ユーザ名"にAdministratorを入れ、"接続"します。
パスワードを求められたら先ほど取得したパスワードを入力します。
問題なければEC2の画面が表示されます。
Macからの接続
Macの場合、Microsoft Remote Desktopなどのクライアントアプリをインストールしておきます。
起動したら、"New"から新しい接続設定を作成します。
任意の"Connection name"を入力し、"PC name"にはパブリックIPまたはパブリックDNSを、"User name"にAdministrator、"Password"に先ほど取得したパスワードを入力します。
作成した接続設定を選択し、"Start"をクリックします。
接続中に、以下のような証明書の警告が出ますが、"Continue"で続行しましょう。
問題なければ接続できます。
トラブルシュート
ログインに失敗する場合、大きくは以下の2つが考えられます。
ネットワーク的に通信できない
通信に問題がある場合、以下のような画面が出ます。
次の点を確認しましょう。
- EC2のパブリックIP/パブリックDNS名が間違っている。
- セキュリティグループで通信が許可されていない。
- TCP:3389が許可されているか。
- 許可している通信元IPアドレスが正しいか。
- 社内ネットワークから接続する場合、プロキシなどでRDP通信が禁止されていないか。
認証に失敗している
以下のような画面になる場合、認証情報に誤りがあります。
- 取得したパスワードの入力が間違っていないか。
- ユーザ名(Administrator)が正しいか。
最後に
いかがでしたでしょうか。
Windowsの場合には、リモートデスクトップ/パスワードを使った認証になります。接続ができたらデフォルトから十分に強度のあるパスワードへ変更しましょう。